情報ネットワーク6
-ネットワークインターフェース層の働き
--隣接する機器までデータを送り届けるために,LANの範囲にあるネットワーク機器を制御する層
---ソフトウェア仕様(データリンク層)とハードウェア仕様(物理層)を扱う
---有線LAN,無線LANを制御して隣接するほかのハードウェアまでデータを届ける
--ネットワーク機器には,NICやLANケーブル,ハブがある
-ネットワークインターフェース層の代表的なプロトコル
--イーサネット
---有線LANの規格や,それを構成するハードウエアの規格を制御するプロトコル
--PPP(Point-to-Protocol)
---2点間を接続してデータ通信を行うための通信プロトコル
-有線LANの規格
--イーサネット
--トークンリング
---トークンと呼ばれる電気信号が,リング状のネットワークを同じ方向に巡回してる。トークンは1つのループに1つだけ存在し,これを持っているホストだけが,データの発信権を持つ。もしトークンが行き過ぎた後にデータを送信したい場合は,一周回っ
て,再度自分のところにトークンがくるのを待つ。こうしたトークンリング方式
は,IEEE802.5として規格化される。通信速度は4Mbpsおよび16Mbps。
---他のホストの送信データが,トークンに付いていない場合のトークンの状態のことを「フリートークン」と言い,このフリートークンが取得できた場合に,データを送信することが許される。
---データを送信したいホストは,フリートークンが取得できた際に,トークンに受信側ホストのアドレスを書き込み,送信データを付けたトークン「ビジートークン」を,再度リング状のネットワークに送信する。
---各ホストはそのアドレスを読み,自分宛でなければ,再度リング状のネットワークに向けてデータ付きのトークンを送信する。
---受信側となるホストは,送信データを受け取り,受信したことを示すサインと,データの全文を,リング状のネットワークに流す。(データの全文を流す?)
---送信側ホストは,受信側ホストが受信したデータに間違いがないことを確認し,間違いがなければ,トークンをフリートークンに戻して送信権を放棄する。
---衝突や混乱を回避でき,データが相手に届いたことも確認できる
---雑音などによってトークンが二重発生してしまう,送信側ホストがダウンした際に,トークンがフリートークンに戻らない
-->優先トークン予約方式
---アクティブモニタと呼ばれるトークン監視ホストを別途設置する
--アーリートークンリリース方式
---同時に複数のホストが,データを送信することが可能
---データの送信を終えたホストが,受信側ホストからの到達確認を待たず,一定時間後にトークンを解放する
---ネットワーク上を同時に複数のデータが転送されることを許し,通信効率を高める
--FDDI(Fiber Distributed Data Interface)
---アクセス制御にトークンパッシング方式を採用
---光ファイバーを利用して100Mbpsの通信が可能
---イーサネットに比べて機器の値段が高く,イーサネットの高速化に伴い,使われなくなりつつある
--トークンパッシング
---ネットワーク上でトークンを取得したコンピュータしか送信できない
--衝突によりデータが壊れることがある
--イーサネットの規格の機器のコストダウンや,通信速度の高速化により,イーサネットの普及
---ホストをLANに接続するためのコネクタ,ケーブルなどの媒体,アクセス制御方式,通信方法の規格などが含まれる
---IEEE(アイトリプルイー:米国電気電子技術者協会)の802委員会に設置された802.3で仕様が決められる
---初期は同軸ケーブルによるLANから発展し、MANやWANでも取り込み始める
---仮想の物質「エーテル」(Ether)が由来
-PPP
--コンピュータや機器が1対1の関係で接続されている回線で,データをやり取りするためのプロトコル
--パスワード認証機能がある
--家庭にもイーサネットが普及したため,あまり使われなる
-PPPoE(PPP over Ethernet)
--イーサネットを採用したネットワークで,ユーザ認証が行える
-イーサネットの規格
--バス型LAN
---10BASE-2,10BASE-5
--スター型LAN
---10BASE-T
--ファストイーサネット規格
---100BASE-TX(10BASE-Tを高速化した100Mbpsの通信速度)
--ギガビットイーサネット規格
---1000BASE-T(1Gbpsの通信速度)
-イーサネット規格
--どのホストも通信回線を使用する対等の権利をもつ
--衝突
---たまたま複数のホストが,ほとんど同時に送信した場合は,互いのデータがメチャメチャになって,通信できなくなること
--->どちらも送信を中止し,ランダムに決めた時間を待って再送信する
-NIC(LANインターフェース)
--LANケーブルを接続するためのポートが設けられている
--コンピュータ上のデータを電気的な信号に変換してポートから送り出す
--反対に送られてきた電気信号をもとのデータに復元し、コンピュータに渡す役割も果たしている
--イーサネットカードと呼ばれる
---イーサネットの規格に基づき,電気的な信号への変換と復元を行う
--MACアドレス
-LANケーブル
--同軸ケーブル
---バス型LANの規格である10BASE-2,10BASE-5
----10:伝送速度が10Mbps
----BASE:はデジタル信号をそのままケーブルにのせるベースバンド伝送方式
----2:ケーブルの最大延長距離が,約200m
--ツイストペアケーブル(家庭で普及)
--光ファイバーケーブル
---100BASE-FX,1000BASE-SX,1000BASE-LX
----100BASE-FX:で,最大伝送距離2,000mのマ
ルチモード光ファイバーケーブルと,最大伝送距離20kmのシングルモード光ファイバーケーブル
----1000BASE-SX:マルチモード光ファイバーケーブルで,最大伝送距離300m
----1000BASE-LX:最大伝送距離550mのマ
ルチモード光ファイバーケーブルと,最大伝送距離5,000mのシングルモード光ファイバーケーブル
-光ファイバー
--電磁的な影響を受けにくい,長距離伝送が可能,雷などの被害に強い
-ツイストペアケーブル
--8本の電線で構成されており,ノイズの影響を抑えるために電線を2本ずつ,対にしてより合わせている
---スター型LANではハブが中継する
--バス型やリング型のLANに比べて,ケーブルの引き回しが簡単
--ハブ同士を接続するカスケード接続によって拡張
-10BASE-T,100BASE-TX,10BASE-T4,1000BASE-T,1000BASE-TX
--ツイストペアケーブル:T,TX
-ツイストペアケーブル
--UTPケーブル
--STPケーブル
---ノイズをカットするシールドで覆われた,高価
-ツイストペアケーブルのカテゴリ
--カテゴリ1からカテゴリ7まで定義
---イーサネットでは,16MHzまでの,アナログ信号を伝送できるカテゴリ3以上のケーブル
---通信速度が速くなっていくと,信号の周波数が高くなる
---電気信号は,周波数が高くなると,信号が流れにくくなる
--->通信速度の高速化にともなって,周波数の高さに対応した品質の高いケーブルを使う
-2台のコンピュータの間をつなぐときに使用するツイストペアケーブル
--「ハブ」や「ルータ」などのネットワーク機器との接続
-イーサネットの機器のポート
--MDI
---PCやルータ
--MDI-X
---リピータやスイッチなどのハブ
--現在は,ほぼすべての機器で,ストレートケーブルが使用可能
-RJ-45
--コネクタ形状
-RJ-11
--コネクタ形状
---電話回線で使用
-ハブ
--同じネットワーク内のコンピュータ間で,データの転送を行うためのネットワーク機器
-リピータハブ
--リタイミング機能:弱まったりノイズが入ったりした信号を,増幅・整形して,元の信号と同じ強さ・形に直す
---中継する必要がないエラーデータも,そのまま流す
--プリアンブル:データが送信されることを予告する,7バイト信号
---プリアンブル再生機能:プリアンブルもビットロスなどが発生し,7バイトに満たなくなる場合,元の7バイトの状態に戻す
-カスケード接続
--複数のハブを連結させることで接続できるコンピュータの数を増やす
-スタック接続
--ハブ同士を,専用ケーブル,または専用ラックにより接続して接続できるコンピュータの数を増やす
---複数台スタックしても,1台のハブとしてみなされる
-リピータハブ
--途中で減衰してしまったり,変形してしまったりした信号を復元して送る
--入ってきた信号をそのままポート部分に送る
---送られてきた電気信号をデジタルデータに変換
---デジタルデータをバッファと呼ばれるメモリ領域に保存
---バッファ内のデータを,受信中のポートを除く全てのポートから一斉に送信する
--->ハブへの入力と出力で速度が違っても,中継できる
---信号を受信した端末は,信号の中のMACヘッダから,宛先のMACアドレスを調べ,
自分のNICについているMACアドレスと同じであれば,端末内部にデータを伝える。宛先が違った場合は,データをそのまま破棄する
-CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/CollisionDetection )
--1.Carrier Sense:通信を開始する前に,一度受信を試みることで,現在通信をしているコンピュータが他にあるかどうかをチェックする
--2.Multiple Access:ほかのコンピュータが通信をしていなければ,自分の通信を開始する
--3.Collision Detection:複数の通信が同時に行われた場合は,それを検知し,衝突が行われたことを,すべてのコンピュータに知らせ,少し時間をおいてから,再び送信を行う
---1本のケーブルを複数のノードが共有し,互いに通信できる
---->スイッチで通信制御を行うことが一般的
---イーサネットで採用
--衝突が起こる範囲:セグメント全体
-リピータハブ
--同一経路上に,4つまで設置できる
-ブリッジ
--MACアドレスを利用して,該当するコンピュータにだけデータを送信する
--ブリッジの機能をハードウエアとして実装したもの
-半二重通信
--ギガビットイーサネットで開発
--CSMA/CD方式は,伝送路を送信と受信で共有している
--送信するときは送信のみで,受信はしない,受信するときは受信のみで送信はしません。しかも送信中に衝突を検知すると,再送する
--監視終了後の衝突検出は,送出したフレームが衝突したと認知しない
-全二重通信方式
--ファストイーサネットで開発
--送信しながら,同時に受信できる
--->スループットを倍増(単位時間あたりのデータ転送量)