情報ネットワーク7

-無線LAN

--アドホックモード

---無線LANカード同士で通信を行う

--インフラストラクチャモード

---Wireless LAN bridge, ワイヤレスアクセスポイント, Wi-Fiアクセスポイント, Wi-Fiブリッジと呼ばれる、有線LANのハブに相当する基地局を中心に通信を行う

---基地局を親機、無線LANカードとつながったコンピュータを子機

--IEEE802.11bで普及(2.4GHz帯の無線で,約11Mbpsの通信を行う仕様)

--11a(5GHz帯で,他の機器と干渉しにくい)

--11n(複数のアンテナやチャネル)

--11ac(理論上の最大速度は6.9Gbps)

 

-無線LAN(2.4GHzと5GHz帯)

--周波数が高くなるほど,直進性が高くなるため(?),2.4GHz帯のほうが障害物に強
く,電波が届きやすい

--2.4GHz帯を利用する機器:,電子レンジやコードレス電話機,Bluetoothを搭載した電子機器など多く存在するため,ノイズの影響を受けやすい

--5GHz帯は他の機器からの干渉を受けない

--無線LANでは,電波の混信を防ぐために,複数のチャネルを使い分ける

--2.4GHz帯では,13チャネル用意され,全く重ならない部分は,実質3チャネル

---電波干渉が起きると,伝送速度が遅い,接続できなくなる

--5GHz帯では,5.2・5.3・5.6GHz帯が利用でき,存在する19のチャネルの周波数が完全に独立している

 

-11nや11ac

--MIMO(Multi-Input Multi-Output)

---複数のアンテナを使用して,データを同時伝送することにより,高速化させる

---送信側・受信側でデータを分割して,複数のアンテナを用いて,同時に送信する

 

--チャネルボンディング

--複数のチャネルを束ねて,データを送受信する

---通常用いるチャネル幅は20MHzですが,これを2チャネル利用して,40MHzでデ
ータをやりとり

---無線LANルータが密集しているようなところでは,かえって周囲のアクセスポイントの影響を受けやすくなり,通信が不安定になる

 

-CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance),搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式

-- 搬送波感知(Carrier Sense)…通信を開始する前に,一度受信を試みることで,現在通信をしているコンピュータが他にあるかどうか確認する。

--多重アクセス(Multiple Access)…複数のコンピュータが,同じ回線を共用し,他のコンピュータが通信をしていなければ,自分の通信を開始する。

--衝突回避(Collision Avoidance)…搬送波感知の段階で,通信中のコンピュータが存在した場合に,通信終了と同時に送信を試みると衝突する可能性が高い。そのため,他のコンピュータの送信終了を検知した場合は,自分が送信を開始する前にランダムな長さの待ち時間をとる。

---この待ち時間は,徐々に短くしていく

 

-CSMA/CD

--イーサネットで用いられている

--送信中に衝突を検出した場合に,通信を中止し,待ち時間を挿入する

 

-TCP/IPでのヘッダ

--TCPヘッダ

---トランスポート層,付加されるヘッダ

--IPヘッダ

---インターネット層で付加されるヘッダ

--MACヘッダ

---ネットワークインターフェース層で付加されるヘッダ

--フレーム・チェック・シーケンス(FCS)

---ネットワークインターフェース層で,トレイラー,誤り検出用

 

-OSI参照モデルのPDU(Protocol Data Unit)

--PDUはカプセル化された状態で,次の下位層に送られる

--TCPでセグメント@トランスポート層

--UDPでデータグラム@トランスポート層

--パケット@ネットワーク層

---ヘッダ+セグメント

--フレーム@データリンク層

---パケットにヘッダとトレイラーが追加

 

-OSI参照モデルの各ヘッダ

--TCPヘッダ@トランスポート層

---ネットワークアプリケーションのポート番号

---ネットワークソフトウエアを指定する番号

--IPヘッダ@インターネット層

---送信側と受信側コンピュータのIPアドレス

---ネットワーク上のコンピュータを識別するためのアドレス

--MACヘッダ@ネットワークインターフェース層

---送信側と受信側コンピュータのNICMACアドレス

---NICの製造時にメーカーによってつけられた番号

 

-MACアドレス

--NICの固有の物理アドレス

---ネットワーク上のコンピュータの住所の1つ

---機器の製造時に,ROMに書き込まれるため,ハードウエアアドレスと呼ばれる

--48ビットの数値

---8ビット(1バイト)ずつ,16進数に変換して,「-」(ハイフン)もしくは「:」(コロン)で区切って表記する

--ベンダコード(OUI(Organizationally Unique Identifier)番号)前半の24ビット

---NICを製造したメーカーの番号

---記載したURLで確認できる

---1つのメーカーに,1つのベンダコードが割り振られているわけではない
--シリアル番号()後半24ビット

---各メーカーが自社のNICにつけた固有番号

--MACアドレスでの機器の特定は,難しくなった

---MACアドレスを変更できる機器が登場

---仮想マシンMACアドレスをつけたり

 

--Winで確認

----コマンドプロンプト「ipconfig/all」

 

-MACヘッダ

--送信側コンピュータのNICと受信側コンピュータのNICMACアドレスの情報

--6バイトの受信側のMACアドレス,6バイトの送信側のMACアドレス,および2バイトのタイプ番号,という合計14バイトで構成

--タイプ番号

---上位層のプロトコルを識別するための番号

 

-イーサネットフレーム

--MACヘッダなどがついたデータ全体

---ブリアンブル, MACヘッダ, データ本体, トレイラー

--プリアンブル

---フレームの始まりを表す合図

---このパターンを検知して,フレームの送信開始を認識し,データを受信するタイミングを取る

--トレイラー

---誤り検出用の,FCS(Frame Check Sequence)

---MACヘッダや,データ部分に誤りがないかを検出するための,CRC(Cyclic Redundancy Check)という値が含む

--CRC

---送信側がフレームを作るときに,計算して追加する

---受信側でフレームの受信時に同じ計算をして値を照合

 

-リピータハブ

--相手のMACアドレスを割り出すために,ARP要求する

--PDUをNICで電気信号に変換し,LANケーブルでリピータハブに渡す

--リピータハブはビット列に変換し,また電気信号に変換して,送信側以外でリピータハブに接続されたポートに向けて送信

--フレームを受信し,NICで電気信号をビット列に変換し,MACヘッダを見て,受信側コンピュータのMACアドレスが自分のNICMACアドレスと一致することを確認

--フレーム開始符号というものを確認

---全てのフレームの中でそのフレームが何番目になるかを表す番号

---受信したパケットからヘッダ情報に従って元の順番に並べ替える

--受信側コンピュータのMACアドレスが自分のNICMACアドレスと違う場合,受信したフレームを廃棄

--コリジョンドメイン

---衝突が起こる範囲

---リピータに接続されたネットワーク,セグメント全体

 

-スイッチ(スイッチングハブ,スイッチング,レイヤ2スイッチ)

--ブリッジを実装

---該当するコンピュータにだけデータを送信する

--他のポートは同時に通信を行え,フレームの衝突を抑制することもできる

--異なるセグメントをつなげるブリッジもする

-スイッチの内部にMACアドレステーブル

--スイッチのポートの番号とそのポートに接続されているコンピュータのMACアドレスが登録されるデータベース

--実際に通信を行うポート間にしかフレームを流さない

 

-スイッチの流れ(MACアドレスフィルタリング)

--スイッチにフレームが送信されてきたら,MACヘッダの情報から送信側コンピュータのMACアドレスを確認

--自分のMACアドレステーブルを確認

---送信側コンピュータのMACアドレスが登録されていない場合は,登録(「MACアドレス学習機能)

--受信側のコンピュータのMACアドレスMACアドレステーブルに登録されていない場合

---送信側ポートであるポート以外のポートへフレームを転送(フラッディング)

--フレームが送信されてきた,コンピュータは,MACヘッダの情報から,受信側のMACアドレスを確認

--受信側MACアドレスが自分のMACアドレスと一致した場合

---正しい受信側として,フレームの処理を開始

--自分のMACアドレスではない場合

---転送されてきたフレームを廃棄

--受信側のコンピュータのMACアドレスMACアドレステーブルに登録されていない場合(受信側ではないアドレスがMACアドレステーブルにある場合)

---フラッディングしない

--受信側のコンピュータのMACアドレスMACアドレステーブルに登録されている場合

---フレームを該当のポートに向けてだけ転送する

 

-ブロードキャストMACアドレス

--MACアドレスの48ビット,すべてが「1」

 ---送信側コンピュータから,ブロードキャストMACアドレスを,受信側MACアドレスに指定して送信すれば,スイッチは送信側のポート以外のすべてのポートにフレームを転送

--ブロードキャストドメイン

---ブロードキャストが届く範囲

--ARP要求などで使用される

 

-VLAN

--ブロードキャストフレームのフラッディングを制御し,複数のブロードキャストドメインに分割させる

 

--部署ごとにネットワークを分割し,アクセスを制限するなど,ネットワークセキュリティ対策手段としての用途

 

-フレームバッファ

--ケーブルを接続する各ポートにフレームをとどめる

--転送先のポートが混雑している場合などに有効

---スイッチは,送信側のコンピュータに,一時的にフレームを止めるポーズフレームを送る

-スイッチ性能

--pps(packet per second)

---スイッチが1秒間に何フレーム処理することができるか